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| 食生活が豊かになって「第6の栄養素・食物繊維」不足が生まれた |
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食生活が豊かになって、摂取不足の成分が生まれた
昔の質素なだんらんには、私たちが失ってしまったすこやかさがありました。
たとえば何気なく口にしていた食材には、今、脚光を浴びている食物繊維もたっぷり含まれていたのです。
食事の欧米化で私たちが失ったものは
焼き魚に野菜の煮物、玄米のごはん、味噌汁など。
これらは、昔の日本家庭の一般的な献立です。ところが、この数十年で日本人の食生活は大きく変わり、食の欧米化が進んで、一見、食生活は豊かになったかのようです。
しかし、私たちの栄養バランスは大きく崩れ始めているのです。
かつて、日本人の摂取エネルギーに占める脂肪の割合はわずか5%でしたが、現代ではその5倍以上の25.3%に達しています。これは、肉を食べる機会が増えたこと、炒める・揚げるなど、油を使う調理法が増えたことが原因だと思います。
逆に、摂取量が減った栄養素の代表が「食物繊維」です。終戦直後には1日27gもの食物繊維を摂取していたのに対して、現在では約14g程度と約半分にまで減少しています。
私たちに不足している「第6の栄養素」
食物繊維は「5大栄養素」に次ぐ「第6の栄養素」ともいわれ、期待されている成分です。
実は30年ほど前まで、食物繊維は消化されないために「栄養素の消化・吸収を妨げるもの」と考えられていたのですが、最近の研究で、その働きが明らかになるにつれ、大きな注目を集めるようになりました。
その働きとは、
などです。
食習慣の偏りを正し、すこやかな毎日を支える
もうひとつ、食物繊維の働きとして、大きな期待を集めているものがあります。
それは、脂肪や糖分の消化・吸収をゆるやかにする働きです。
食物繊維は糖が急激に吸収されるのを抑えるほか、コレステロールの吸収をやわらげるといわれています。
「飽食の時代」と呼ばれる今、生活習慣の乱れが気になる人々にとって、脂質や糖質の摂りすぎは、健康に関わる大きな問題。
しかし、食物繊維を摂ることで、私たちはすこやかな毎日を手にいれることができるのです。
1日20g前後の摂取が目標です
では、1日当たりどれくらいの食物繊維を摂取すればいいのでしょうか。
厚生労働省によれば、成人の目標量は、1日当たり15〜20g、排便を促すための目標摂取量は20〜25gです。
量とともに食物繊維を摂取するときに気をつけたいのが、その種類です。食物繊維には大別して、「水溶性」と「不溶性」の2種類があります。
また、食物繊維は種類ごとに、体への働きかけ方も異なるため、できるだけ多くの種類の食物繊維をバランスよく摂取することが望ましいといわれています。
「水溶性」「不溶性」で異なる働きがある
「水溶性」と「不溶性」の違いについても、説明しておきましょう。
「水溶性食物繊維」は、粘り毛があり、保水性が高いのが特徴です。
ペクチンやアルギン酸、マンナンなどが水溶性に分類されます。
コレステロールは、腸管中で胆汁酸などと共にミセルという集合体を形成して体内に吸収されますが、水溶性食物繊維はこのミセルを吸着して、便と共に排泄されます。その結果、コレステロールの吸収をやわらげることが期待されます。
また、粘り気があるために胃の中に食物がとどまる時間を長くするといわれ、その結果糖分の吸収をゆるやかにすることが期待されます。
「不溶性食物繊維」は水゛に溶けませんが、水分を吸着して便をやわらかくして量を増やし、消化管を通過する時間を短くして、便の排出をスムーズにするといわれています。
セルロースや不溶性ペクチン、キチン、リグニンなどが不溶性に分類されます。
今、求められているのは食生活の見直しです。
生活習慣の乱れや、誤ったダイエットなど、食生活といえばカロリーコントロールに目が奪われがちですが、日本人の総摂取カロリーは、実はそれほど変わっていません。
食事内容に占める脂質などの割合が増え、食物繊維の割合が減っているのが問題なのです。
ですから、食事の内容を見直して、一日に必要なカロリーをオーバーしなければ、より多くの食物繊維を摂取することを心がけたいものです。
それがすこやかな毎日のために、今私たちに求められていることなのです。
食物繊維が豊富な食品
食物繊維は、ごぼうなどの根菜や玄米などの全粒穀物など、ゆっくり噛み砕いてゆっくり排泄させる食品に多く含まれているといわれています。
水溶性食物繊維
- 熟した果物、カボチャ、キャベツ、じゃがいも、こんにゃく、大麦、えん麦、ライ麦、ゴボウ、チコリの根、昆布、ワカメ、グァー豆、トウモロコシなど
不溶性食物繊維
- ゴボウ、トウモロコシ、リンゴ、穀類、豆類、ふすま、エビやカニの殻、ココア、大根など
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